ミネソタ運転免許試験Road Test対策(詳細)

 11月4日、ミネソタ曇り

 今日はRoad Test対策について

試験場は

City:EAGAN
Address:2070 CLIFF ROAD
Zip:55122

 このEaganでの試験の記録を元に対策を記載する。

 今後、ミネソタでRoad Testを受ける方の一助となれば幸です。

 路上試験は予約あり、予約なしの何れでも可能だが、予約なしの場合長時間待たされる可能性があるので、子供がいる家庭には不向き。予約をするには電話での予約も可能だが私は直接オフィスに出向いて予約した。

 ネットでも予約が可能といわれたがこれは出来ない。
https://dutchelm.dps.state.mn.us/dvsinfo/mainframepublic.asp このサイトからログインして予約をするらしいが、ログインするための番号を持っていない。

 予約をした日に試験場に向かうのだが、オフィスに入る必要はない。

 予約時間より30分前には来ておいた方が良い。

 オフィス。紺色の車が止まっている位置に受付があり、車に乗ったままその列に並び書類をこの受付に渡す。
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 路上試験の受付。
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 受付で停車しているところ。ここでは必要書類の確認。そして右にウインカーを出せ、左にウインカーを出せといわれるのでそのようにする。そしてブレーキを踏めといわれるのでブレーキを踏む。ランプが正常動作しているかの確認のためだ。
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 車列に並んでこの受付を終えるまで20分程度かかる。


 その後、1番のところで待てとか3番のところで待てといわれるので、車を発進させて前方にある待機レーンに車を止めて試験官が来るのを待つ。

 待機レーンで待っているところ
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 待合室から待機レーンを撮った写真。
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 写真では分かりにくいが右端に写っている車は左フロントフェンダーが大きく破損している。こんな状態でも基準を満たしていれば何の問題もなく試験が受けられる。私の”赤いやつ”はタコメーターが全く動かないが、全く問題なし。

 試験官が歩いてやってくる。乗り込むと書類の確認作業を再度行う。なんで何回も確認作業を行うのか意味不明・・・・・。

 そしてシートの調整、シートベルトの装着、ミラーの調整、パーキングブレーキの確認、ヘッドライトの点灯およびハイビーム、ロービームの切り替え、ハザードランプの点灯、ワイパーの操作、エアコンの操作、クラクションを鳴らす。以上の動作をするようにいわれるのでその通りにする。

 そして出発。

 試験は場内のコースで行われる。

 これが、実際の走行軌跡。
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 GPSのログからこの図を作成しているが、実際の走行軌跡とややずれているので参考まで。
 ちなみに、これは私と妻の二人分の試験の記録である。

 以下の文章では、次の図を用いて説明する。
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 A,B,C,Dは交差点を示す。Pは縦列駐車をするためにポールが立ててある場所。90は車庫入れをするための場所。なぜ90と書いたかはアメリカに住んだことがあれば分かると思う。
 Xは試験場への入り口の道路。
 上が北である。


 C2とC3の間に写っているのが待機レーンである。通常ここから試験が始まる。

 以下注意点。

 交差点での左右の安全確認、車線変更する場合の変更方向後方への充分な安全確認。縦列駐車、車庫入れする場合の左後方への安全確認。
 目線だけ動かすのでは不十分。首を大きく回して安全を確認しないと、試験官は安全を確認しなかったと判断する。特に車線変更するときは上半身をひねって斜め後方を確認する。

 発車するときは左にウインカーを出す。当然、停車する場合は右にウインカーを出す。

 途中、坂道駐車を指示されるので右にウインカーを出しつつ路肩に寄せる。この時、縁石とタイアとの距離が30cm以内になるようにとめる。そして停車後は上り坂であれば左にハンドルを切り、下り坂であれば右にハンドルを切る。これはマニュアルにも載っているのだが縁石がある場合である。この試験場には全ての道路に縁石があるのでこれで良い。
 発進時には左にウインカーを出して左後方を十分に確認した後発進する。

 B3とB1をつなぐ道は北方向4車線の一方通行路である。日本ではちょっとありえないような4車線一方通行路であるが、ミネアポリスダウンタウンにはこのような道が結構ある。たとえばC3-B3-B2と向かう場合、B3では右折することになるが一番、東側の車線に入らなくてはならない。しかし、この車線は試験の受付待ちの車両がとまっていることが多いのでそのときは注意しながら東から数えて2番目の車線に入ることになる。
 逆にA3-B3-B2と向かう場合はB3を左折することになるが、この場合は一番西側の車線に入らなくてはいけない。

 B2-B1-A1と向かう場合、B1を左折することになる。一方通行路から相方向通行路に出るのだが、間違ってもB1を左折するときに左側の車線に入らないように。これはたぶん日本から渡米して右側通行になれていないときにはやってしまうと思う。

 これ以外にも細かい注意点はあるが、結局のところ日本で車の運転を日常的にしていた人にとっては特に対策なんか立てなくても受かると思う。日本の免許試験と比べたら super easy である。

 ちなみにこの場内には信号がある交差点はC2しかない。そしてA2では南北から進入する車両は一時停止する必要がある。すなわちSTOPサインがある。それ以外には驚くことになんにもない。例えば大きな交差点であるB2には信号もSTOPサインも無いのだ。結局のところ安全を確認しつつ、徐行して通過することになる。
 そんな交差点、私の生活範囲内には存在していない。ちょっとありえない交差点である。

 それと、交差点への進入時に注意するあまり停止してしまうと注意される。


 実は2週間前、私とともに妻も試験を受けていた。妻は縦列も車庫入れもばっちり決めて後は普通に走っていればよかった。しかし落ちてしまったのだった。

 なぜか?


 A1からA2に向かっていた。A2でSTOPサインがあるため、一時停車した。それと同じくしてXからA2に他の車が走ってきてなんとA2で一時停止し、妻に道を譲ったのだった!!!!!

 なぜこれがおかしいかというと、XからA2に進入した場合、STOPサインは無く、そのまま通過しないといけないのだ。

 しかし、道を譲られたため、ゆっくりと発進した瞬間、試験官に”ストーップ!!”と言われたのだった・・・・・・・。

 試験官のおっさん曰く、”あの交差点ではどんな状況でもたとえ道を譲られてもあちらの車を先に行かせなければいけない” らしい。

 これで落ちてしまったのだった・・・・・。

 その話を聞いた私は ”何でお前はそこでとまったんだ!ばかやろう!さっさといけ!ぼけ!” とその運転者に一言、言いたかった。

 たぶん、善意のつもりだったんだろうけれど。

 アメリカでのロードテストは非常に簡単。しかし、してはいけないことが厳しく決められている。理不尽にも感じるが。それ以外は少々ミスっても大丈夫。

 私は路上駐車するときに縁石ぎりぎりまでタイアを寄せてやろうとした結果、縁石にタイアを当てたし(縁石をデッドに攻めた結果。そう、車好きにとって重要な言葉”インをデッドに攻める”(もう古い言葉かもしれない)を”縁石をデッドに攻める”に置き換えた結果である。でも、あたっちゃいけんよな)、上り坂で駐車したときには気前良く間違えて右にハンドルを切った。それでも受かる。重大事故につながる可能性のある行為以外はある程度許容されているようだ。
 今日は妻は縦列駐車を切り返しを全くせず一発で決めた後、発進するときになんと!!車の右フロントをポールにかつっと当てた(軽くこすった)・・・・・。それでも試験官からは褒められたらしい。”そんなことは大した事じゃない。そしてポールに当てた以外は全く問題ない!OKだ!”と・・・・。

 さすがアメリカ、まさに ”Not a big deal” の国だ。

 妻が試験に受かって言った言葉、”ダッジ君ありがとう”。そう、今日も”赤いやつ”のおかげで試験に受かった。

 こんなときこそ役に立つ車、それが”赤いやつ”

 皆さんも小さな車で試験を受けに行きましょう。間違ってもアメリカンフルサイズSUVで試験を受けてはいけません。

 アルマダで試験に受かってみたかったけれど。


 参照