ツール・ド・フランス2日目

 7月4日、ミネソタ曇り

 蒸し暑い日だった。

 さて、ツール2日目。

 今日はゴール手前で大変なことが起きた。

 まず小規模な落車発生。チームコロンビアのカベンディッシュが巻き込まれる。

 そしてさらにゴール手前でプロトンが巨大なものになり、そこで大規模な落車が発生した。ほぼ、コース全体をふさぐ落車で、自転車同士が絡まりあい、なかなか再スタート出来ない。

 さらにゴール直前のスプリントの時にも落車が発生し、落車した選手は拳を天に突き上げ落車の原因を作った選手をののしっているようだった。

 そんなこんなで、タイム救済ルールのおかげで上位選手の順位に変動なし。

 しかし、あのプロトン全体で発生したあの大規模な落車。今まであんなの見たことない。

 選手たちに大きな怪我がなかったことを祈る。どうも、骨折リタイアした選手が出たらしい。

 ロケットの発射に備えていたチームコロンビアも落車の影響で不発に終わり、カベンディッシュもお手上げだった。

 この、タイム救済ルールは非常に良いルールだと思う。


 タイム救済ルール
 通常ステージのラスト3kmでメカトラブル、落車などの外的アクシデントで遅れた場合は、3km通過時点で所属していた集団と同じゴールタイムが与えられる。
 ゴール争い時の危険防止のため集団でゴールした場合、集団内のすべての選手は集団先頭と同タイムとみなされる。同様の目的でゴール手前3km以内(2004年までは1km以内)で落車に巻き込まれたり、メカトラブルなどが発生し遅れた場合は、原則として元々その選手が加わっていた集団と同じタイムが与えられる。

 ゴール手前3kmは非常に危険な領域。スピードは上がり、スプリントを繰り返し、斜走する選手も出てくる。もし、このルールがなければ、ライバル選手をこの時にうまく弾き飛ばしてしまえば、とんでもないタイム差をつけることだってできる。

 ツールは紳士のスポーツ。そうであるためにはとても重要なルールなんだ。