別世界を見た

 4月28日、晴れ


 ここ神戸はどこへ行っても人だらけ。

 渋滞だらけ。

 umieなんか、駐車場にとめるのに3時間待ち???


 さて、そんな時は自転車でお出かけしましょう。


 先日、電動アシスト自転車に関する記事を書きましたが、その記事を読んだ妻が激怒。

 ”電動アシスト自転車に乗っている人は堕落してるって貴方は考えているの!!!!!”

 あの記事はあくまでも電動アシスト自転車のアシストシステムと今の社会保障制度の相関性を書いた記事であって、”電動アシスト自転車に乗っている人は堕落してる”ってことを意図して書いた記事ではありませんと説明。


 今年から三女が坂の下の幼稚園に通い始め、この激坂を毎日2往復して送り迎えする必要が発生している我が家。

 片道、約1.5km。

 平坦路で1.5kmだったらへでもないが、ここは激坂。

 帰り道なんか、遊びつかれた三女が ”だっこー、だっこしてよー” と言うそうな。

 そして、1.5kmの激坂を片腕で担いで登らないといけない状況。


 妻と検討した結果、禁断の電動アシスト自転車を購入したわけです。

 ああ、禁断なんて書くとまた怒られるかもしれない・・・。


 さて、そんな自転車馬鹿の我が家にとうとう、電動アシスト自転車がやってきました。


 自転車馬鹿の私としては電動アシスト自転車に乗るのが怖かった・・・。

 あんなにラクチンな乗り物に乗ってしまうと、ロードバイクに乗るのが苦痛になってしまい、楽しみがそがれるのではないかと・・・。


 そして、ゴールデンウィーク

 むずむずする。

 自宅のガレージに得体の知れぬ、未知なる物体が停まっている。

 自転車馬鹿の血が騒ぐ・・・・・。

 乗ってみたい・・・。


 そして、いきなりだったが三女に、”サイクリングいこうや。アイスクリームでも食べに行こう。”

 そして、私は電動アシスト自転車に三女を乗せ、そして次女は愛車のMTBにまたがり激坂を下り、坂の下の町までサイクリングに行ってきた。

 下り坂はほとんどこぐことなく進む。そりゃ当然か、くだりだもんな。


 そして、街中になり、平坦路を移動する。

 車両重量30kg、そして三女をチャイルドシートに乗せたこの電動アシスト自転車は超ヘビー級。

 当初は、車道を走ろうと思ったが、30km/hなんて速度で走れそうも無い。

 よって、おとなしく歩道を走った。

 歩行者もいるので、8km/hでの移動。

 電動アシストでゆったりこいでも前に進む。


 いつもはロードバイクで35km/hから45km/hで移動していた町並みが全く違ったものに見えた。

 ゆったりとのんびりと走ると、店や町の風景が良く見える。

 なんて、優雅なんだ。

 そして、車で移動していたら、駐車場探しで困ってしまうような店でも、自転車だとすぐに入れる。

 なんて、素敵なんだ。


 そして、いくつかのお店で買い物をした後、帰路に着く。

 そう、激坂が待っている。

 その激坂。さすがの電動アシスト自転車でもそれなりにこがないと前に進まない。

 ためしに、電動アシスト自転車の電源を切ってみたら・・・・・・、めちゃくちゃきつい。

 そもそも車両重量が30kgでさらに三女が乗っているような自転車を、自力で登るなんて無理だ。

 かなり鍛えたつもりのこの脚でも前に進めなくなってしまった。

 そして、再び電源を入れて登り始める。

 うん、楽ではないがちゃんと登れる。

 後方では次女がちゃんとついてくる。

 たいしたもんだ。この激坂をMTBで登ってくるとは。

 次女もかなりの脚力と心肺機能をこの激坂通学で得たらしい。

 満足。


 この電動アシスト自転車ってのは、素敵なアイテムだ。

 そのアホほど重い車両重量にはあきれてしまうが、子供乗せ専用モデルで剛性を重視した結果だと思うと納得できる。

 激坂を登っていても、フレームもホイールもよれたり、きしんだりしない。もっとも、モーターの駆動力でチェーンを駆動し後輪を回転させるので、フレームがよれることが少ないのは当然だが。

 それと、昔も子供乗せ専用自転車を所有していたが、その自転車と比較してこの電動アシスト自転車は直進性がすばらしい。


 なんだかんだ言っても、この電動アシスト自転車を購入したことによって、近くて遠かった坂の下の町が、かなり近くなったことは確かだな。


 でもね、通勤にこの電動アシスト自転車を導入しようとは思いません。

 だってさ・・・、自転車馬鹿なんだもん、坂馬鹿なんだもん。